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いくつになっても、「顔」は変えられる!
好むと好まざるとに関わらず、一生つき合わなければいけないもの、それが自分の「顔」。鏡に映る自分の顔に、“あと少し鼻が高かったら…”“頬がもうちょっとすっきりしたら…”と思い悩んだ経験が、誰しもあるでしょう。 人とコミュニケーションするとき、まず初めに相手に伝えられる情報は、言葉でも声でもなく、「顔」です。だからこそ、その顔で、好意を持ってもらうことができれば、コミュニケーションも円滑になるのでは。50代からのコミュニケーションを考えていて、はたとその問題に突き当たりました。そのためにはどうすれば…? 考えるヒントをくれる方が、東京大学にいました。工学部教授の原島博さん(62歳)です。原島さんはコミュニケーション工学の研究者である一方、「日本顔学会」を設立し、顔を学問としてとらえて幅広い研究を提案した、ユニークな方。
「『男は40(歳)になったら自分の顔に責任を持て』と言ったのは、かのリンカーン。大宅壮一さんも『男の顔は履歴書である』と言った。別に男である必要はないのですが、この2つの発言にはある大前提があります。それは、顔というのは“変わる”“変えられる”ということです」 そういえば、私たちが顔で思い嘆くとき、「顔は親から授かったもので、変えられない」と考えるからこそ嘆くのでした。
平均顔の研究とは、原島さんが専門のコンピュータ技術を駆使して、複数の人の平均値の顔を作るというもの。銀行員やプロレスラー、政治家など職業別に平均顔を作ったところ、いかにもそれらしい顔が浮かび上がったそうです。 いい顔とは、自分ひとりでは作れないそれでは、どうすれば顔をもっと魅力的に変えることができるのでしょうか。
人は相手との関係が遠いときは外見を見ますが、コミュニケーションが深まると、ちょっとした表情やクセが目についてきます。そして、そこから相手のイメージを作り上げていく。つまり、どういうイメージを重ねるかで、見方も変わってくると、原島さんは言うのです。 「いい顔に見られるためには、いいイメージを持ってもらうことです。よく“人間、顔じゃないよ、心だよ”と言います。顔学の立場からは“顔が大切だよ”と言いたいんだけど(笑)、いいイメージを持ってもらうには、いい心を持っていることが大切になる。心がよければ、顔もよく見えてくるわけです」 ふうむ。しかし、それではいい「心」とは何だと、顔から心へ問題点が移ってしまい、なんだか袋小路に入り込みそう…。原島さんは、こう続けます。 そうか。一つ言えることは、いい「顔」とは、まわりを気持ちよくさせる「表情」ができるかどうか、でもあるのですね。いい顔で相手と向き合いたいと思えれば、自然と顔や表情はよい方向に変わってくる、ということでしょうか。 でも、まだまだ疑問は尽きません。シニア世代は、どんな「顔」を目指せばいいのか。それは、どんな生き方を目指せばいいかにもつながる問いかもしれませんが、この続きは次回に。 |
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