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車が行き交う道からも離れ、聞こえるのは鳥の声に雨や風の音ばかり…。 夜遅くまで明るく、喧騒に包まれた都会に身を置く人ほど、こうした日常にいきなり身を置いてしまうと、そのギャップにとまどってしまうはずです。第2回で触れたように、人恋しく、寂しくなることももちろんあります。 けれど、鶴田さんはこう言います。
こうした田舎暮らしで、孤独から解き放ってくれる存在が、もう一つあります。そう、パソコンです。鶴田さんもエドさんも自分のホームページをもち、エッセイやお知らせなどを更新しています。パソコンがあれば外の風景と簡単につながり、自分の世界を外に向けて発信し、“分かち合う”ことができます。 |
自分なりにできれば、それでいいの
ご夫妻の暮らしに触れてつくづく感じたのは、自然に囲まれて生きていくとは、自然とのつき合いを我慢強く毎日繰り返していくのだということです。 あっという間に伸びてしまう草を刈り、水をやり、虫を取り、今あるもので日々の献立を考え、調理し、雨風で家が傷めば修理して…。家で過ごす時間は、都会のそれと比べて、はるかに濃密で、家でなす仕事量も膨大です。鶴田さん自身、この生活は2人とも自宅に仕事場があり、自分で時間を管理できる環境にあるからできるのだと話します。 「だからこそ、退職されて時間がある方は、本当の意味での田舎暮らしができると思うんです。ただし、これまでのような家とのつき合い方でなく、もっともっと家と積極的に関わらないと」 それには、家というものに対する価値観の転換が必要です。たとえば、朝早く出勤して、夜遅くに帰宅していたような男性にとって、家とは食べて寝るだけの場所だったでしょうけれど、田舎ではその感覚ではやっていけません。朝起きてから夜寝るまで、家の状態に目を配り、気がついたところに手をかける。 それはつまり、「家とともに生きていく」ということです。 「お世話をした結果、自然から美しさやおいしさをいただくのですから、自然と人間が相互関係を築かなくては。私は人間だから、あなたは動物だから、あなたは植物だからではなく、互いに交歓し合いながら生きていけたらいいのではないかしら」 |
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家とともに、自然の中の一部となって、風景に溶け込んで生きる--それこそが田舎暮らしの醍醐味でしょう。 さあ、鶴田さんご夫妻の暮らしをうかがって、あなたの田舎暮らしへの憧れはますます膨らんだでしょうか。それとも見直しを迫られたでしょうか。 鶴田さんは、鴨川での20年に及ぶ暮らしを振り返って、こうアドバイスします。 「あの人のようにするということでなく、自分なりにできればそれでいいと思います。不思議なことに、何かをしたい、しようと思って行動に移せば、お金に関係なくできてしまうものよ」 ◎鶴田静さんのホームページ |
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