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トップページ >  > コラム【食材】 > 緑茶を嗜む

緑茶を嗜む

ほっとひと息くつろぎたいとき、 やっぱり緑茶が飲みたくなる。 小さいときから慣れ親しんだ緑茶の味は、 数ある日本茶の中でも、 いちばん「日本のお茶」らしい味わいがあるから。 折しもそろそろ、新茶の季節。 もうすぐ香り高い一番茶が出回り始める。 さっぱりとした香りに ほのかな渋みと甘みが融合したさわやかな味。 おいしいお茶菓子があれば、気分は最高。 小さなため息を、ほっ、とひとつ。 ああ、日本人に生まれてよかったなぁ、 なんてつぶやいてみたくもなる。

取材・文/フィジオ 撮影/森谷則秋
スタイリング/大田サチ 料理/栗山まゆみ
粉引土瓶、湯のみ(ICL) 茶托、粉引皿(ぎゃらりー工藝舎)


緑茶についてもっともっと知りたくて緑茶のルーツと歴史を探る

緑茶も紅茶も中国茶も、お茶の木の学名は「カメリア・シネンシス」。ツバキ科に属する常緑低木で、製法の違いにより、それぞれの種類に分けられる。

お茶、中でも緑茶は日本人にとって、昔からなじみの深い飲みものであるが、日本ばかりでなく、ポルトガル語、ヒンズー語、ペルシャ語でも「CHA(チャ)」と発音する。

これはもともとお茶の原産地が中国であるから。広東省で緑茶のことを「CHA(チャ)」というため、それがそのまま世界に拡がっていったのである。

一方、紅茶の産地・福建省では「TAY」と呼ぶ。こちらはヨーロッパ圏に拡がり、英語のTEA、フランス語のTH′Eなどが生まれたわけである。

中国でお茶を飲む習慣が始まったのは今から5000年前のこと。日本には平安時代末期に宋から緑茶が伝わったとされている。

緑茶は時代と共に広まり、貴族や武家階級を中心に作法に従って茶を嗜む茶道も生まれ、日本文化に大きな影響を与えている。

また、明治時代になると、緑茶は生糸と並んでさかんに海外に輸出されるようになる。緑茶は日本経済も支えていたわけだ。

緑茶で健康になる

さて、科学の発達した現在、緑茶にはさまざまな効果があることが分かってきた。緑茶はカテキンを始め、タンニン、フラボノイドなどのポリフェノールが豊富に含まれている。中でもカテキンは今、注目の成分で老化の原因になる物質を抑えて、コレステロールを減らし、血圧や血糖値を正常に保つ働きがあるとされている。

さらには殺菌作用があることでも知られており、食中毒予防やコレラ菌を死滅させる作用がある。また、ガン予防やアトピーの改善、美肌づくり、虫歯や口臭予防など、緑茶が健康にもたらす影響は少なくない。毎日緑茶を飲んで「おいしい健康法」を実践してみてはいかがだろう?

写真提供:フェルケール博物館
所在地:清水市港町2-8-11
TEL:054(352)8060
開館時間:9時30分〜16時30分
休館日:月曜日 (祝祭日・振替休日は開館)

静岡県清水市にある「海の交通」をテーマにした博物館。
船や港に関する展示物の他、 清水港から積み出されたお茶に関する資料も多数ある。
明治時代、清水港から輸出された茶箱につけられていたラベル。 「ジャパンティ」の文字に注目。

産地によって緑茶の味わいはいろいろ

緑茶、とひと言でいっても、その味わいや香りはさまざま。 産地によっても大きな差がある

◆静岡茶: 小笠炭火手炒り茶
小笠地域で育成された良質の茶葉を炭火で炒って仕上げた緑茶。
炭火によるやや強めの香りと甘みの多いまろやかな味が特徴。

◆福岡八女茶: 星野村かぶせ煎茶
玉露の名産地・八女のかぶせ茶は、覆いをすることでアミノ酸を凝縮させ、独特の甘みと香りを持たせたもの。

◆京都・宇治茶: 山城煎茶
日本茶の発祥の地とも言われる宇治の煎茶。
やや黄色がかった緑色の色に、さっぱりとした味わいにすがすがしい香りが特徴。

◆鹿児島茶: 知覧煎茶
お茶の生産量で静岡に次ぐ全国2位を誇るのが鹿児島県。はっきりとしたコクと、南国特有の香気がある。

取材協力・指導:『茶通人(ちゃつう)』
所在地:東京都港区青山3-18-3 南青山KSビル1F
TEL:03(5772)2662
営業時間:10時30分〜20時
定休日:
日本有数の茶処からとりよせたお茶やお茶を使ったお菓子などがある。 通販も可能。


おいしい緑茶の淹れ方をもう一度おさらいしてみる

【ステップ 1】

お湯は、いったん湯冷ましに入れてから湯のみ茶碗へ。

これは湯のみを温め、お湯の温度を煎茶の適温である80℃前後に下げるため。

湯冷ましがなければ直接湯のみに入れ、やや時間をかけて冷ます。

 

【ステップ 2】

緑茶の葉を急須に入れる。

茶葉の種類によって量は異なるが1人分3〜6gが目安。

たっぷりめの茶葉でいれた方が断然おいしい。

         

【ステップ 3】

冷ましたお湯を急須に注ぎ入れ、ふたをして約20〜30秒間。

ゆっくりと茶葉がひらいて緑茶のおいしさがお湯ににじみ出るまでじっくりと待つ。

 

【ステップ 4】

ふたを押えながらゆっくりと湯のみに緑茶を注ぐ。

このとき急須をゆさぶらないようにするのがポイント。

交互に注いで均等な濃さになるように、最後の一滴までしっかり注ぐ。

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