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トップページ >  > コラム【特集:地ビールを楽しむ】 > 素材・製法を追求したこだわりの地ビールが飲みたい

素材・製法を追求したこだわりの地ビールが飲みたい

ビール本来のバラエティ溢れる風味を楽しむことができる地ビール。その個性的な味わいは、私たちを未知なるビールの世界へと誘ってくれる。

日本の地ビール

琥珀色に輝く液体、ビールは日本で最もよく飲まれているアルコール飲料である。2000年度の年間消費量を見ると、アメリカ、中国、ドイツ、ブラジルに続き堂々の世界第5位で、約710万キロリットル。ひとり当たりに換算すると約56リットル飲んでいることになる(ビール酒造組合調べ)。炭酸ガスの爽やかな喉ごしとホップのほろ苦さは、和食のようにデリケートな味を好む日本人にぴったりの飲み物といえるだろう。

ビアスタイルは、発祥国や色・味の特徴などで細かく分けられる。
代表的なものは、写真左からドイツ・バイエルン地方の『ヴァイツェン』、ドイツ・ケルン地方の『ケルシュ』、アイルランド生まれでロンドン育ちの『スタウト』、イギリス発祥の『ペールエール』で、これらは地ビールに多く見られる上面発酵(エール)で醸造される。
一方、下面発酵(ラガー)で作られるビールの代表は、写真右にあるチェコ・ピルゼン地方発祥の『ピルスナー』。淡い色とすっきりとした後味が特徴だ。

ビールには実はたくさんの種類がある。これはビアスタイルと呼ばれるもので、『ピルスナー』や『ペールエール』、『ヘレス』など、ビール好きに限らずとも、一度は耳にしたことがあるだろう。ビアスタイルはまず、発酵の違いによって「エール(上面発酵)」と「ラガー(下面発酵)」に大別される。エールとは、酵母がビールの上面に浮かび上がる発酵方法、ラガーはその逆のことをいう。次に発祥国や特徴の違いなどによっても細かく分類され、すべてのビアスタイルを挙げるとなんと100種類近くもあるのだ。

今でこそ日本でも旅先でひと味違う「地ビール」を楽しめるようになったが、それはここ7〜8年のこと。それまでは酒税法で年間最低製造量2000キロリットルと定められていたため、製造権は一部の大企業に握られていた。結果、質的には優れているものの、個性という点では輸入ビールに頼らざるをえなかったのだ。こうした状況に変化が訪れたのは平成6年、年間最低製造量が60キロリットルに引き下げられてから。小口醸造が可能になったことで、全国に次々と地ビール製造所が誕生。

ピルスナーやデュンケルといった世界各国のビールから、地元の特産品を原材料に使ったスペシャルビールまで、バラエティ豊かなスタイルの地ビールが作られるようになったのだ。現在ではその数約280社に昇り、それぞれ大手ビールメーカーでは作り得ない、特徴ある味わいを生み出している。

麦100%、それが地ビール

日本の大手メーカーのビールには、麦芽、ホップ、酵母に加え、米やコーンスターチといった副原料が使われることが多い。しかし地ビールの多くは、副原料を一切使わない麦100%の「オールモルト」がほとんどだ。では、地ビールの個性的な味は、いったいどこから生まれるのだろうか。そこで新潟の地ビールメーカー『エチゴビール』を訪ねてみた。

エチゴビールは、ビアスタイルの特徴をより際立たせたビール作りに定評がある。英国系の飲みやすい『アンバーエール』、苦味と香りが爽やかな『ペールエール』、フルーティーな『ヴァイツェン』といった定番スタイルのほか、季節ごとに繊細で個性的なビールを製造している。

エチゴビールのブルーパブ
ヴァイツェン、アンバーエール、ペールエール
注ぎ方も味を左右する重要なポイント。

エチゴビールのブルーパブでは、ガラス越しに醸造所を見ながら出来たてのビールを飲むことができる

ヴァイツェン、アンバーエール、ペールエールが楽しめる「おためし3種セット」。同じビールとは思えないほど、はっきりとした味の違いが感じられる

注ぎ方も味を左右する重要なポイント。特に泡はブルーメン(ビールの花)と呼ばれ、ビールを空気に触れさせないよう蓋の役割をする。美味しいビールを飲むために、細かな泡は欠かせないのだ


明治以来の醸造方法を採用したクラシカルな地ビール >>
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