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香りも色も味わいも女性好みのフルーツビール

甘酸っぱいもぎたて果実の味覚を、時間をかけてじっくりとビールに閉じ込める。ワイン醸造の技術を活かした目にも鮮やかなフルーツビールに酔いしれる

味わいはワインのごとく

最近女性たちの間で、カクテルのような美しい色合いのフルーツビールが人気を集めている。アルコール度数は2〜3%で、一般的なビールと比べると約半分。口当たりがよく、お酒が弱い女性でも気軽に味わうことができる。

原料や製造工程の基本は、糖化→ろ過→煮沸→冷却→発酵→熟成の順で、ビールのそれと変わらない。しかし、果汁を加えるタイミングは、発酵時や熟成時、樽詰め時と、醸造所により異なっている。

クランベリーやブルーベリー、山梨巨峰、夏みかん、チェリーなどのフルーツビールを醸造している『シャトーカミヤ』では、果汁を加えるタイミングは熟成期に行なっている。その理由は、発酵段階に加えるとビール酵母が果汁成分を食べてしまい、果汁の香りや甘味、酸味が壊されてしまうから。また、樽詰めのタイミングでは、アルコールと果汁が分離してしまうのだとか。ここでは熟成期に果汁を加えた後、2〜3週間樽の中でじっくりと寝かせる。これがフルーツの甘酸っぱさを引き出すポイントなのだ。

そもそもシャトーカミヤは、明治36(1903)年に創設された日本初の本格的なワイン醸造所。果実酒の神髄を知り尽くし、長年培った醸造技術の結晶が、個性的で香り高きフルーツビールにしっかりと受け継がれている。

地ビールにおける「発泡酒」の意味

ビールと発泡酒の違いは麦芽を使用する量と副原料にある。ビールと呼べるのは、麦芽を67%以上使っているものだけで、副原料も米やコーンスターチなど、使用できるものが限られている。一方の発泡酒は、麦芽67%以下で、加える副原料にも制限はない。しかし、地ビールにおける発泡酒は、大手ビールメーカーのそれとは異なり、麦芽の量や製造工程はビールと同様だが、最後に一滴でも果汁を加えてしまえば、それは発泡酒と分類されてしまう。果汁はビールの原料に指定されていないというのが理由だ。

美味しいビールを完成させるため、醸造技術を学び、素材を選び抜いて作り上げる地ビールの発泡酒は、本格的なビールの味わいであることは間違いない。

発泡酒の製造過程

(1)糖化 お湯と麦芽を樽に入れ、糖分やタンパク質などのエキスを溶かす。
(2)ろ過 麦芽のエキス分だけを含んだ透明な麦汁を取り出す。
(3)煮沸 麦汁にホップを加えて煮沸させる。ホップの香りと苦味が出てくる。
(4)分離・冷却 麦汁からホップや余分なタンパク質を分離し、10〜20度に冷却する。
(5)発酵 酵母を入れ発酵させる。酵母の働きで麦汁のエキスがアルコールに。
(6)熟成 発酵後低温でじっくり寝かせる。この時フルーツの果汁を加える。
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