![]() |
|
|
旅行 | エンターテイメント | 美容・健康 | 恋愛・性 | 食 | 住まい | パソコン教室 | マネー・経済 | 商品開発 | 介護 | ランキング | リンク集 | メールマガジン | |
|
安田 登 |
座り姿勢から立ち上がるときに、ギックリ腰になる人が少なくありません。
立ち上がる動作は体重の移動を伴うため、腰痛の人には負担が大きく、痛みを伴いがちです。
しかし、能の所作(しょさ)に従えば、美しく、腰に負担のない姿勢で立ち上がれるようになります。美しく立ち上がるためには、まず能の所作で下居と呼ばれる座り姿勢を取ります。
下居は武士が下座に控え、いつでも動きだせるように両足のかかとを上げた姿勢のこと。
正座→下居→立ち上がりという一連の流れをマスターすれば、ギックリ腰を繰り返す人や慢性の腰痛に悩む人も楽に立ち上がれるようになります。
![]() |
仕舞(しまい)(能の略式の舞)では必ず一度は取るという下居の型。 |
![]() |
![]() |
|
立ち上がる一瞬前の姿勢。 |
体をやや前傾させたまま、 |
![]() |
![]() |
|
上への意識とともに、下に踏み込む意識を持ちます。これをパリントニシティと呼びます。 |
立ち上がったら、足をそろえます。この一連の動作の間も前傾の軸がぶれることはありません。 |
ここがポイントパリントニシティ(二方向性)とは、動こうとする方向とは逆の方向を意識し動くことですが、なかなか理解しづらいかもしれません。 日常生活の中で何気なく行っている動作も、パリントニシティを意識するようにすると体の軸がしっかりとしてきて、腰やひざに負担をかけない動作が身についてきます。 |
![]() |
![]() |
![]() |
かかとの上に坐骨をのせ、骨盤底(こつばんてい)を感じます。体を上に浮かそうという意識だけでなく、骨盤底を通じて下への力も意識します。 |
同時に横隔膜と骨盤底が下がり、おなかが出ます。このとき、坐骨がかかとを押しつけているのを感じます。 |
斜め上を意識する一方、足の親指を支点に下へ踏み込みます。足の親指は深層筋の一つである深層底屈筋(ていくつきん)と深い関係があります。 |
![]() |
![]() |
![]() |
体の軸をぶれさせず、パリントニシティを意識しながら、斜め上へと立ち上がります。 |
やや前傾姿勢のまま、軸足に体重がのります。 |
最後に足をそろえます。体の軸がしっかり定まり、頭を前後に動かすこともないので、腰に負担をかけずに立ち上がれます。 |
「どっこらしょ」などと声を掛けながら、いかにも重そうに椅子から立ち上がる人がいます。 お世辞にも格好がよいとはいえませんが、パリントニシティを応用すれば、見た目にも美しく、楽に立ち上がることができます。
片方の足を引き、もう一方の足を前に出して、やや斜め上を意識して立ちあがると同時に、下へ踏み込みます。
ただし、深く腰掛けているとこの動作はやりにくいので、浅く腰掛けた状態から立ち上がるのがポイントです。
イラスト/向井勝昭
|
| << 第1回 正座を読む | 第3回 すり足を読む >> |
| ページトップへ↑ |