50歳未満お断り!STAGE
紳士と淑女の知的コミュニティ
トップページ コミュニティ STAGEショッピング お得情報 イベント 文字サイズ 文字大  | 文字中  | 文字小 印刷する
 旅行 | エンターテイメント | 美容・健康 | 恋愛・性 |  | 住まい | パソコン教室 | マネー・経済 | 商品開発 |
 介護 | ランキング | リンク集 | メールマガジン |
トップページ > 美容・健康 > コラム【和のエクササイズ】 > 「能」の所作で深層筋を鍛える 第2回 下居から立ち上がる

「能」の所作で深層筋を鍛える
第2回 下居から立ち上がる

安田登

安田 登
下掛宝生流能楽師


国内外の多くの舞台を務めるほか、小学校などの特別授業など、能のワークショップを積極的に行い、カルチャーセンターの講師も務める。アメリカのボディワーク「ロルフィング」のロルファーでもある。「疲れない体をつくる「和」の身体作法」(祥伝社)、「ワキから見る能世界」(日本放送出版協会)など著書多数。

能の所作を応用しスムーズな立ち上がりを

座り姿勢から立ち上がるときに、ギックリ腰になる人が少なくありません。
立ち上がる動作は体重の移動を伴うため、腰痛の人には負担が大きく、痛みを伴いがちです。
しかし、能の所作(しょさ)に従えば、美しく、腰に負担のない姿勢で立ち上がれるようになります。美しく立ち上がるためには、まず能の所作で下居と呼ばれる座り姿勢を取ります。
下居は武士が下座に控え、いつでも動きだせるように両足のかかとを上げた姿勢のこと。
正座→下居→立ち上がりという一連の流れをマスターすれば、ギックリ腰を繰り返す人や慢性の腰痛に悩む人も楽に立ち上がれるようになります。


下居から立つ 体の軸をしっかりと保ち、
腰に負担をかけず美しく立ち上げる

能の所作


仕舞(しまい)(能の略式の舞)では必ず一度は取るという下居の型。
ただ座っているのではなく、いつでも動きだせる「動」の姿勢です。

立ち上がる一瞬前の姿勢。
動きやすいように、やや前傾気味。

 

体をやや前傾させたまま、
斜め上を目指して立ち上がります。


上への意識とともに、下に踏み込む意識を持ちます。これをパリントニシティと呼びます。

 

立ち上がったら、足をそろえます。この一連の動作の間も前傾の軸がぶれることはありません。

深層筋エクササイズ

ここがポイント

パリントニシティ(二方向性)とは、動こうとする方向とは逆の方向を意識し動くことですが、なかなか理解しづらいかもしれません。
分かりやすい例を挙げると、水泳でターンをするとき、前に向かう力と足で壁を力強くける力を同時に使えば、勢いよく泳ぎだすことができます。
これがパリントニシティで、あらゆる運動の基本となる動きです。

日常生活の中で何気なく行っている動作も、パリントニシティを意識するようにすると体の軸がしっかりとしてきて、腰やひざに負担をかけない動作が身についてきます。


かかとの上に坐骨をのせ、骨盤底(こつばんてい)を感じます。体を上に浮かそうという意識だけでなく、骨盤底を通じて下への力も意識します。

同時に横隔膜と骨盤底が下がり、おなかが出ます。このとき、坐骨がかかとを押しつけているのを感じます。

斜め上を意識する一方、足の親指を支点に下へ踏み込みます。足の親指は深層筋の一つである深層底屈筋(ていくつきん)と深い関係があります。


体の軸をぶれさせず、パリントニシティを意識しながら、斜め上へと立ち上がります。

やや前傾姿勢のまま、軸足に体重がのります。

最後に足をそろえます。体の軸がしっかり定まり、頭を前後に動かすこともないので、腰に負担をかけずに立ち上がれます。

いすから立つときは?

「どっこらしょ」などと声を掛けながら、いかにも重そうに椅子から立ち上がる人がいます。 お世辞にも格好がよいとはいえませんが、パリントニシティを応用すれば、見た目にも美しく、楽に立ち上がることができます。
片方の足を引き、もう一方の足を前に出して、やや斜め上を意識して立ちあがると同時に、下へ踏み込みます。
ただし、深く腰掛けているとこの動作はやりにくいので、浅く腰掛けた状態から立ち上がるのがポイントです。

イラスト/向井勝昭

『暮しと健康』2007年5月号より転載
暮らしと健康200707

最新号(定価600円:税込)はこちら >>

詳しくはホームページをご覧ください。

保険同人社
http://www.hokendohjin.co.jp/

<< 第1回 正座を読む  第3回 すり足を読む >>
ページトップへ↑