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トップページ > マネー・経済 > シニア型社会への指針 > クラシエホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO 小森哲郎さん (1/3)

日本企業のトップを直撃! シニアコミュニケーション社長 山崎伸治対談 シニア型社会への指針

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第4回対談 クラシエホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO 小森哲郎さん

「日々の普通の“暮らし”」をもっと楽しくするお手伝いをするため、生まれ変わりました (1/3)

クラシエホールディングス株式会社
代表取締役 社長執行役員CEO
小森哲郎さん


クラシエの前身はカネボウ・トリニティ・ホールディングス。そう、あの「カネボウ」です。1887年の創立以来、日本を代表する繊維企業として発展。戦後は化粧品、薬品、食品、電子関連など幅広い製品を扱う総合メーカーとして成長した企業です。2004年以降は、産業再生機構の支援を仰いで経営再建を行いましたが、たくましく復活。今年7月に社名と商標を「Kracie(クラシエ)」に改称して、新たな歴史への第一歩を踏んだところです。小森哲郎社長は、「企業再生請負人」の異名も持つ人物。カネボウの再生からクラシエのスタートという難事業を推進中とは思えない軽やかな微笑みで、新しい歴史に向けた展望と、これからのシニアに寄せる期待とを語ってくださいました。

ヤング、ミドル、シニアの境界線は薄れて「カラフルな時代」が訪れている

山崎: 団塊の世代の定年退職が始まった今年は、今まで以上にシニア世代へ注目が集まっています。小森社長は、現代のシニアをどのように見ていますか?

小森: 今のシニアは昔と違って、元気で活動的な現役選手ですよね。見た目ひとつを取り上げても非常に若々しい。ただ、私としてはそれ以上に、「日本社会はとてもカラフルになったなあ」という感慨が強いんです。ヤングとかミドル、シニアといった年齢層による「切れ目」が見えにくくなって、どんどん個人差のほうが大きくなっている。千差万別、皆が違った色を持って生きているように見えます。

山崎: なるほど言われてみると、たしかに「カラフル」な社会になってきましたね。若々しいシニアが増えたりして、年齢層の間の切れ目や溝が薄まった反面、個々人の色合いの違い、つまり個性や嗜好性などの違いは、どんどん広がっています。

小森: シニアコミュニケーションの調査結果なども参考にさせてもらっています。例えばインターネット利用についての調査結果などを見ると、本当に驚かされる。シニア層がどんどんパソコンやインターネットを活用して生活していることを知らされると、「いわゆる昔流の"お年寄り"として捉えてはいけないな」と感じるんです。商品を企画するうえでも、「シニア向けだから○○。若者向けには□□」という考え方ではなく、もっと「カラフルな人たちを相手にするんだ」という発想、気構えが必要な時代が来たと思っています。


山崎: 小森さんは経営者ですから、消費者としてのシニアだけでなく、社内にいるシニアやシニア予備軍との関係も意識しなければいけませんよね?

小森: そのとおりです。「シニアのお客様とどう向き合うか」に加えて、「社内のシニアとの向き合い方」も大事な課題だと思います。幸いなことにクラシエには120年に及ぶカネボウとしての歴史・伝統があります。工場には非常に怖い頑固オヤジがいて(笑)、そういう人たちが素晴らしい技術を伝承してきてくれました。これからも、そのつながりが途絶えないようにしたいと考えています。一方で、仕事に厳しい頑固オヤジが退職後どうしているのか、というのも気になります。

山崎: 興味深いですね。何かOBとのつながりがあるんですか?

小森: 「鐘友会」という、OBの会があります。会員には「元・頑固オヤジの80歳」なんて方もいるわけです(笑)。そういう方々が、今どんな暮らしをしているか聞きますと、実にカラフルに人生を花開かせていらっしゃるんです。仕事に注入してきた頑固さを、趣味に活かしている人が多いんですよ。

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