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トップページ > マネー・経済 > シニア型社会への指針 > 第5回対談 田酒造株式会社 代表取締役社長 田雄一郎 さん (1/2)

日本企業のトップを直撃! シニアコミュニケーション社長 山崎伸治対談 シニア型社会への指針

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第5回対談 はま田酒造株式会社 代表取締役社長 はま田雄一郎さん

「日本の大人」のための本格焼酎を薩摩から発信します。 (1/2)

田酒造株式会社
代表取締役社長
田雄一郎さん


1868年(明治元年)の創業以来、約1世紀半の長きにわたり本場・薩摩(鹿児島)に居を構える本格焼酎の老舗。それが田酒造です。
代表取締役の田雄一郎さんが徹底してきた経営方針は三味一心。
「伝統と革新と継承」です。「伝統」「革新」という、一見相反する2つの要素を常に意識しながら、「文化の継承」というテーマも追求してきたことで、田酒造の名は、今や焼酎を語る上で欠かせないブランドとなりました。
では今、田さんが思い描いている「これからの大人、シニア」とはどんなものなのでしょう。「大人の酒」はどうあるべきだと考えているのでしょう。

若者たちが憧れを抱くような別世界の住人。それが「カッコイイ大人」。





山崎: 私たちシニアコミュニケーションでは、「シニア」という言葉を「人生に熟練した大人」という意味合いで捉えています。たいていの必需品や日用品はすでにひととおり持っていて、それぞれの「モノの価値」についても、しっかりとした基準を持っている大人。それが、シニアなのだと考えます。田社長はどうお考えでしょうか?

はま田: 私たち田酒造の仕事は、文字通り酒を造ることです。酒はそもそも大人の世界を形づくるものですから、昔から「大人とは何か」という自問自答を繰り返してきました。例えば子どもの目線で「大人」の存在を考えてみると、これはもう完全に「別世界」なんですね。子どもには手が届かない、ある種の憧れを抱かせるような別世界を持っている人たちが、カッコイイ大人なのだと思うんです。今は物質的には豊かになりましたが、少し前の時代のほうが、大人たちはそんな別世界を築いていたのではないか、と考えることもあります。こだわり、あるいはポリシーというものを頑固に貫いている大人が、かつてはたくさんいた。道行く頑固親爺を恐ろしく思いつつも、どこかカッコイイと思っていたりしましたよね(笑)。
人ばかりではなく、場についても同じことが言えます。例えば昔の銀座は、完全に大人のための街だった。「若い者はお断りだよ」というムードが、むしろ若者の憧れを呼び起こしていました。「安い物なんてここでは売ってないよ」という別世界の高級感が、銀座の魅力だったと思います。

山崎: 別世界という発想には大いに共感します。かつては「若い連中にはわかるまい」的な気高いムードを感じさせる大人が多かったし、私自身もそういう大人に憧れのような感覚をおぼえました。ただし、「今でもそういう大人はちゃんと存在している」と信じてもいます。だからこそシニアコミュニケーションでも、「50歳未満お断り! STAGE」というサイトを作ったんです。大人しか入れませんよ、という想いの表れとしてです。これも1つの別世界ですよね。


はま田: 私もそうしたサイトの話などを聞いて、「ああ、この人たちはカッコイイ大人が楽しめる仕組みを作っているんだな」と感じました。もう一度、新しい別世界を創ろうとしている。
だからこそ、シニアコミュニケーションさんとのコラボレーションに乗り出したんです。
過去から続く善き伝統を大切にしながら、時代に適合した「カッコイイ大人」像を一緒に追いかけて革新を起こしていける。そう思いましたよ。

山崎: ありがとうございます。ところで、田さんが考える「これからの大人」とは、どんなイメージでしょうか?

はま田: ここまでの話だけだと、まるで「昔はよかった」という気持ちしかないように思われそうですが、そんなことはありません。特に今年から団塊世代と呼ばれる人たちが定年を迎え、シニアの世界に変化をもたらすと考えています。
では団塊世代、あるいはそれに近い世代の特徴は何かというと、「若い人たちの感覚に非常に近い」点にあると私は思います。
例えば音楽ならば、ビートルズ世代なわけです。民謡や演歌を聞きながら酒を飲んでいた世代とは、明らかに違う。ジャズやロックを当たり前に聞きながら酒を飲む大人が増えていくでしょうね。 そうしたシニアに「大人の酒」「カッコイイ酒」と認めてもらえるようなものを、私たちは造らなければいけないと思うんです。

山崎: たしかに、現代の若者文化のベースになるような様々なものを、団塊世代は開拓してきました。その結果、シニアと若者との間にある距離感はぐっと縮まったようにも思います。若者たちは今の大人に「別世界」的感覚の「憧れ」ではなく、「自分たちが好んでいるいろいろなもののルーツを創った人たち」としての憧れを抱くようになっているかもしれませんね。

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