
山崎: 一昨年、私たちシニアコミュニケーションのグループ会社「シニアインベストメント」とともに「シニアビジネス応援ファンド」を設立させていただきましたが、あらためてお聞きしたいと思います。有明社長は日本のシニアをどうとらえていらっしゃいますか?
有明: 私自身もうすぐ56歳ですから「シニア」なのですが、以前から不思議に思っていることがありました。それは、日本人が必要以上に年齢を気にする、ということです。なにかというと歳で人を判断する。私は、元気に働いている人が40歳だろうと70歳だろうと、違いはないと考えます。ですから、それまで素晴らしい成果を上げてきた方が、60歳になったとたん定年になり、仮に再就職をしても収入が半減してしまうような現状はおかしなことだと感じているのです。
山崎: 同感です。仕事内容によっては、長年培った知識や経験で、若い層には真似のできない仕事をやり遂げる人もたくさんいらっしゃる。年齢が一定のラインを超えたとたん、自動的にその人の価値が下げられてしまう状況は、やはり健全ではありませんね。
有明: そうですよね。当社は企業に投資を行う会社です。投資判断の際には、その企業が抱えている経営状況や技術水準などを、多角的に分析しなければいけません。そこで、様々な分野で豊富な経験を積んだ方々をテクニカルアドバイザーとして招聘し、特に技術面の目利き役として活躍していただいています。皆さん、本当に素晴らしい力を発揮されていて、私たちにとっても大変心強い存在です。年齢によってその人の価値が決まるのではなく、あくまで備えている知識や経験値、能力で決まるような環境が早く整うように望んでいます。
山崎: テクニカルアドバイザーの皆さんは、自分ならではの力を存分に発揮できる場を得ているわけですよね。お金だけでなくそこに大きな喜びを感じていらっしゃるのではないですか?
有明: そう思います。明らかに高いモチベーションを持っています。「もう○歳だから……」とか「まだ○歳だから……」と考えるのは、日本人の悪い癖。これが少しずつでも変化していくといいですね。私の趣味はゴルフなのですが、大和証券に入社して間もないころ、当時の支店長クラスとコースに出たことがありました。その頃の私の目から見たら、支店長たちは「いい歳をしたオジサン」です(笑)。ところが、本気でドラコン賞をとろうとするんですね。「オジサンなのに、なんで本気になっているんだろう」と若い私は思ったわけですが、今ではその気持ちがわかります。あのとき支店長たちは、自分がオジサンだなどとは考えもしていなかったんですよね(笑)。
山崎: もちろん、自分の年齢は理解しているんでしょうが、夢中になる場面では歳を忘れてしまう……ということですね(笑)。当社の会員のかたにも、そういう人が多いです。「歳をとって衰えた」などとは、まったく思っていない。そこが素晴らしいところですよね。
有明: そうです。人は一所懸命に走っている間は何も考えません。走ることができているわけですから、その人は年齢のことなど気にかける必要もないんです。ですから、シニアコミュニケーションがアクティブなシニアを応援するビジネスをしていることに対して、大いに共感しています。
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