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トップページ > 住まい > コラム【エクステリア】 > 「オープンガーデン」へようこそ!

「オープンガーデン」へようこそ!

愛情を込めて育てた庭を自分の世界だけにしておくのはもったいない。
英国で誕生したボランティア活動「オープンガーデン」が
いま全国に広がっています。


英国生まれの「オープンガーデン」とは?

思い思いに鮮やかな庭を楽しむバスツアー参加者
 
歩くだけで楽しめるオープンガーデン

「丹精込めて育てた花や緑のある庭を公開し、社会、地域づくりの一助に」。いまそうした「オープンガーデン」の活動が日本全国に拡がっていることをご存知でしょうか。

そもそも「オープンガーデン」とは、英国で始まったチャリティー運動のひとつ。英国では1927年に設立されたN.G.S.(The National Gardens Scheme)という団体によって運動が行なわれ、黄色い表紙の通称「イエローブック」(Gardens of England and Wales)というガイドブックを出版。毎年3500件以上の庭が公開され、その寄付金はオーナーの希望する団体に寄付されているそうです。日本でも90年代後半以降、こうした活動に感銘を受けた人々が各地域で活動をするようになりました。

97年から活動を続ける有志の会「オープンガーデンいわて」は、英国のN.G.S.に習い、毎年、県内で公開される庭データを掲載したオリジナルの「イエローブック」を発行。毎年、バスツアーも開催しています。入場料として100円以上の募金を募り、それをユニセフや盲導犬使用者の会など公開庭主の選んだ団体に寄付。昨年の募金総額は31万7073円になったそうです。現在、「ルールさえ守ってくれれば、どなたでも歓迎」(代表・吉川三枝子さん)というスタンスで、ブログでの情報発信とイエローブックの発行を中心に精力的に活動しています。

ようやく手に入れた自由な時間でガーデニング

「イエローブック」では、公開する庭の情報、公開日時、予約の有無、住所、連絡先、道のり(地図)などを掲載。2006年版は岩手県内の25軒を紹介。バスツアーの募集も誌面で行なっています。価格は送料込みで700円。
 
色とりどりの花が迎えてくれる代表・吉川さんの庭入り口

「イエローブック」には公開する庭情報、公開日、予約の有無、住所などが紹介され、事前に連絡を取れば、見学可能です。もちろん公開庭主は個人なので、冷やかしや勝手な批評などは禁止。最低限のマナーは守る必要があります。毎年恒例のバスツアーは、ガーデニング好きの参加者が有志の数庭を巡るコースで、参加者は40〜50代の女性と定年退職後の60代以上の方が多いそうです。
「「退職後、ようやく自分の時間ができたので」という話はよく聞きます。ガーデニングブームの影響で関心をもつ方、のめり込む方が増えています。男性の場合、実益があるせいか、野菜栽培に興味をもつ方が多いですね」と吉川さん。

そんな吉川さんのもとには、毎年500人以上が来庭。約130平方メートルの庭内とその周囲を渡り歩き、フウキソウやアナベル、カシワバアジサイ、ペチュニア、球根ベゴニア、インパチェンス、スモークツリーなどをゆっくり眺めて楽しんでいくのだとか。
「園芸好き同士の語らいも楽しみのひとつです。だいたい公開しているお宅の庭には、3〜4時間開放する公開日に、友人同士などで60〜100人くらいの人が訪れます。自分が愛情を込めて手がけているものを、じっくり観て楽しんでもらえるというのは本当に幸せなことです。これからも、各地のオープンガーデン文化がさらに活性化していってほしいですね」(吉川さん)

全国で花開く「オープンガーデン」活動

手作りのウェルカムボード

 

国内には「オープンガーデンいわて」のほか、同じく90年代後半に発足した老舗の「伊豆オープンガーデン」や「オープンガーデンみやぎ」、「大分チェルシークラブ」、また、街ぐるみでオープンガーデンに取組んでいる行政主導の「小布施町のオープンガーデン」「花ネット神戸」などさまざまな団体が点在し活動しています。また、各地にホームページなどを持たない小規模のオープンガーデンの動きもあるようです。ちなみに、ツアーの開催や募金の有無、会員制か否かなど、方々によって活動の意図、その方法は異なります。

「本場・英国では、各地の観光案内所のような場所で、100前後の庭が掲載されたガイドブックが1、2ポンドで販売されているんです。日本でもそれくらい手軽にオープンガーデンが楽しめるようになるといいですね」(吉川さん)。
ガーデニング好きの方、別のお宅の庭を参考に見てみたい方、また、自宅の庭を披露してみたいという方は、お近くのオープンガーデンの会に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。また、お近くにお住まいの友人同士で、「オープンガーデン」を企画するのも楽しいはず!まずは「全国のオープンガーデン」をチェックしてみましょう。


取材・文:渡部由美子

関連サイト:「黒潮丸の全国オープンガーデン情報」



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