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西オーストラリア州には、1万2000種ものワイルドフラワー(野生植物)が棲息し、そのうち75%は固有種に相当するといわれている。また、1770年、キャプテン・クックがシドニーに上陸して以来、多くの英国人が渡豪したこともあり、オーストラリアではガーデニングがさかんに行なわれている。
その関心の高さを示すものとして、毎年9月〜翌5月頃まで、オーストラリア全土で週末に個人宅の名園を一般に公開する「オープン・ガーデン・スキーム」が挙げられる。9月下旬にパース市内で開催されるワイルドフラワーフェスティバルに合わせ、毎年オープン・ガーデンを行なっているオーレル家を訪ねた。
国立公園に隣接した700坪を超える敷地は、起伏に富み、小川が流れている。圧巻なのは、植物の種類。庭園の正面部分には、見事な藤をはじめ、オランダアイリス、ブルーベル、スノードロップス、ラッパスイセン、アネモネなどが咲き乱れる。この広大な庭の手入れをするのは、主に奥さんのニーナさんだ。
「13年前、初めてこの土地を見たとき、夫のトニーと私は敷地内を流れる小川にひと目惚れしてしまったんです。もともと古い農場の一部で、大きな椿やフルーツの樹木が残っていました。土地の傾斜に沿って家屋を建てたのは、10年前のことです。石段や岩の壁は、すべてトニーと息子のベンが造ったんですよ」
毎日3〜4時間も庭の手入れをするというニーナさん。昨年は夏の間外で食事をすることもできるスペースを設けた。目下いちばんの楽しみは、夜、庭を眺めながらワインを飲むことだとか。 |