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トップページ > 旅行 > コラム【国内旅行】>  贅沢なスローライフ 究極のスローライフ (2/2)

贅沢なスローライフ 究極のスローライフ(2/2)

その地で味わってこそ郷土の味
それが究極のスローフード

愛媛県宇和島市

三方を山々に囲まれ、前には宇和海。温暖な気候のここ宇和島市は、海と山の自然の恵みの宝庫です。このところスローフードという言葉をよく目にするようになりました。日本でも、郷土食や地方の特色ある食材を見直そうという動きが各地で起こっています。

今ではネットで特産品を手軽に取り寄せることができるため、自宅でスローフードを楽しんでいる方も多いでしょう。それでもやはり地元でいただくからこそ、その味もいちだんと引き立つのではないでしょうか。

ここ宇和島も、そんな食材の宝庫なのです。

お魚まるごとだからヘルシーで滋味深い <じゃこ天>

宇和島の特産品のひとつが、じゃこ天。

ホタルジャコという魚を、骨も皮もすべてミンチにしたすり身を揚げたものです。時期によっては、小あじを混ぜることもあるそうですが、ホタルジャコ100%が最も味がよいとか。

揚げたてをいただくのが一番ですが、それに近い味を再現するには、フライパンに薄く油を引いて、両面を軽く焼くのがおすすめ。網で焼いても香ばしさが楽しめます。

地元では、うどんに入れたり、お味噌汁、なべ、サラダなど多彩な食べ方がありますが、やっぱりシンプルに焼いただけでビールと一緒にいただくと、その滋味深さが際立ちます。

地の食材を使ったフルコースを

森の国ホテルは町営の施設。地方自治体が運営する施設と聞くと「リーズナブルなところが売り」とイメージされる方も多いはずです。

そして森の国ホテルもまた、リゾートホテルとしてはリーズナブル。ところが食事の席について、きっと驚くはずです。地元の食材をふんだんに使った本格的なフランス料理のフルコースと、その落ち着いたサービスの質の高さは、あまたのリゾートホテルをご存知の方々も、きっと満足できることでしょう。

大満足のディナーのあとは、暖炉の前に座って静かにコーヒーをいただく。ゆれる炎を見ていると、ゆっくりと日ごろの疲れや緊張が解けていくのを感じるはずです。

■ 意外なおいしさ じゃこ天レシピ

ピッツァなじゃこ天

【材料】
じゃこ天1枚 ピザ用チーズ適宜 プチトマト1個


【作り方】
(1)じゃこ天を半分に切り、プチトマトはスライス
(2)じゃこ天の上にプチトマトをのせ、上からチーズをのせる
(3)オーブントースターにアルミホイルを敷き、(2)をのせてチーズがとろけるまで焼く
宇和島の練り製品の歴史

じゃこ天だけでなく、宇和島の特産品のひとつが練り製品。その歴史は、元和元年(1615年)まで遡ります。宇和島藩初代藩主である伊達秀宗が仙台から職人を連れてきて、かまぼこを作らせたのが始まりとか。江戸時代にはすでに練り製品が商品化されていたと言います。
じゃこ天の卵とじ

【材料】
じゃこ天1枚 たまねぎ1/2 ねぎ1本 だし汁1カップ みりん大さじ1 しょうゆ大さじ1 酒大さじ1 砂糖大さじ1 卵1個


【作り方】
(1)じゃこ天は6切れほどにそぎ切りする
(2)たまねぎは薄切り、ねぎはそぎ切りに
(3)だし汁、みりん、しょうゆ、酒、砂糖とたまねぎを鍋に入れ、たまねぎがやわらかくなるまで煮る
(4)(3)にじゃこ天を入れてひと煮立ちしたら、とき卵を回し入れてねぎを散らす。火を止めて鍋にふたをして、卵が半熟状になるまで蒸らす

その他、地元では肉の替わりにカレーに入れたりもするそう。家庭ごとにオリジナルメニューがたくさんありそうですね。
左から、小あじ、えそ(高級かまぼこの原料)、ホタルジャコ。
 
 
すり身を木枠に入れて成型、すぐ隣の油で揚げていく。熟練した手さばきで、あっという間にすり身は油の中へ。成型から揚げまで自動化された機械もあるが、手で成型したじゃこ天が圧倒的に人気だとか。
【お問い合わせ】
宇和島蒲鉾協同組合
愛媛県宇和島市築地町2-6-1
Tel:0895-22-6431


取材協力/島原かまぼこ

スローフードは 鮮度が命のスピード料理でもあった

宇和島の郷土料理には、鯛めし、ふくめんなどがあります。鯛の炊き込みごはんを「鯛めし」と呼ぶ地方もありますが、ここ宇和島では、鯛のさしみにタレをからませて、ごはんと混ぜて食べるスタイル。

これは、伊予水軍が船上で釣った鯛をさばき、酒の入っていたお椀に入れたごはんと混ぜて食べていたものが、現在のかたちになったそう。宇和島のスローフードは、食事に時間をかけられない当時からの、伝統のスピード料理でもあったのですね。

一方ふくめんは、かなり手間のかかったお料理。
こんにゃくを細長く刻んだもの(一見、糸こんにゃくのようですが、実は1枚のこんにゃくを細長く切っているのだそう)に、紅白に色づけされた鯛のでんぶ、ねぎの小口切り、乾燥みかんの皮をみじん切りにしたものがきれいにトッピングされています。

鯛めしと同様にすべてをかき混ぜていただくと、甘みとみかんの皮のさわやかさが印象的です。鯛の身を炒ったでんぶといい、細切りこんにゃくといい、かなりの手間と時間がかかっています。語源はこんにゃくを具で「覆面」するから、また「含め煮」がなまったものなど、さまざまな説があるようですが、「ふく=福」でお祝い事に欠かせないお料理となっています。

また同じように手間のかかった郷土料理に「さつまめし」があります。焼いた魚の身をすりつぶして、だし汁と麦味噌で味付けしたものをご飯にかけて、ネギ、みかんの皮のみじん切りなどの薬味を添えて混ぜ合わせていただきます。いずれにしても、新鮮な魚の宝庫である宇和島ならではの郷土料理といえるでしょう。

鯛めし
まずはお刺身でイキの良さを味わって
すくいちりめんの漁に出るのは、夕方5時から
 
ふくめん
さつまめし
【お問い合わせ】
かどや 事業本部
愛媛県宇和島市弁天町1-5-6
Tel:0895-23-8200
Fax:0895-24-5544

知られざる地元の絶品食材

その1 弾力ある歯ごたえに感動の「すくいちりめん」

宇和島ならではの食材は、まだまだあります。そのひとつが「すくいちりめん」。
かたくちイワシの稚魚「ちりめん」は全国各地にありますが、宇和島のすくいちりめんは、歯ごたえがまったく違うのです。

その違いは、漁の方法と製法にあります。「すくいちりめん」と名にある通り、漁は地元で「すいで」と呼ばれるタモですくう漁法。それをすぐに船上で氷水に入れて活けじめし、浜にあげてから天日干しされます。

こうしてできあがった「ちりめん」は、身が透きとおっていて弾力のある歯ごたえ。食べたことのない食感が味わえます。 手間がかかる上に大量に製造できないため、高級品として珍重されています。

その2 金色に光る「伊達あじ」は脂のノリと鮮度が違う

光に当たると金色に光る鯵。それが宇和島の「伊達あじ」です。
光って見えるのは、それだけ脂がのっているからだとか。今ではブランドとなった有名な鯵がありますが、獲れる鯵の種類は同じ。ただ船上で独自のしめ方で活けじめされるため、獲れたての鮮度が長持ちするのだそう。

そのしめ方は、漁師たちの「俺たち漁師が食べるものと同じ味を、多くの人々に味わってほしい」という思いから、水産試験場との共同研究で生まれました。味の違いは、何より鮮度にあるのだそうです。漁師の皆さんの努力と、熱い想いから生まれた「伊達あじ」。ぜひ一度、宇和島で味わってみてください。
【お問い合わせ】
宇和島漁業協同組合
愛媛県宇和島市桝形町2-6-11
Tel:0895-22-5750
Fax:0895-24-3441
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