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トップページ > 旅行 > コラム【海外旅行】 > 北欧の神秘 白夜の空(2/2)

北欧の神秘 白夜の空

北の大地に、煌めき萌える命
白光と緑の美しき調和

森と湖沼の地、フィンランド その大地に漲みなぎる自然の息吹

南北に長く延びるフィンランドは、湖沼が全国土の8%、南部では20%に達する湖の国である。

真夜中の濃い黄金色の陽光が透明な大小の湖に雲を映し、針葉樹林の細い葉先から金色の雨のようにこぼれる短い夏…。この国は、長くて荘厳な冬を耐えぬいてきた命たちの躍動で埋め尽くされる。 

北部に広がる広大なラップランドの青空に飛ぶのは、聖なる鳥とされる大白鳥たち。真っ白な幹に淡緑色の葉をかざし、何百種もの生きものの餌となり多様な命を支える白樺の原生林。そして、狐や狼、熊などの野生動物が棲む緑と水にあふれた豊かな土地。

この国の偉大な作曲家シベリウスが交響詩『フィンランディア』に謳ったのは、この雄大な風景。美しく厳しい自然が、白夜の大地に、命を漲らせて咲いている。

深緑のホワイトランドに千の色、万の色を視(み)る

フィンランドの自然は、やがて短い夏が終わり、この地が7カ月もの間、雪におおわれたホワイトランドに還ることを知っている。だからこそ白夜の沈まぬ太陽は、みずみずしい緑と溶け合い、命の輝きを照らし出す。「真夜中の太陽」が見られるのは、フィンランド北部では5月中旬.7月下旬にかけての約70 日間。千万の色を秘める白い陽光が、深緑の大地からの無限の色を引き出して煌めく。

ヨエンスー郊外、白夜のオリベシ湖
刻々と表情を変える風景は、息を呑む美しさ。グレイッシュブルーの水面に太陽の赤が溶け出す、真夜中のひととき
湖に生きるキョクアジサシ
湖沼のほとりに群れて営巣し、ひなを育てる水鳥たち。フィンランドの湖は、多様な命を育む聖なる水だ
朝霧のクーサモ原生林
フィンランドは国土の70%が森林。フィンランド語で「スオミ(湖沼の国)」と呼ばれるこの地はまた、森の国でもある。夏、太陽は水蒸気で水を循環させて森を潤し、木々は力強く光合成にいそしむ
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