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森と湖沼の地、フィンランド その大地に漲みなぎる自然の息吹南北に長く延びるフィンランドは、湖沼が全国土の8%、南部では20%に達する湖の国である。 真夜中の濃い黄金色の陽光が透明な大小の湖に雲を映し、針葉樹林の細い葉先から金色の雨のようにこぼれる短い夏…。この国は、長くて荘厳な冬を耐えぬいてきた命たちの躍動で埋め尽くされる。 北部に広がる広大なラップランドの青空に飛ぶのは、聖なる鳥とされる大白鳥たち。真っ白な幹に淡緑色の葉をかざし、何百種もの生きものの餌となり多様な命を支える白樺の原生林。そして、狐や狼、熊などの野生動物が棲む緑と水にあふれた豊かな土地。 この国の偉大な作曲家シベリウスが交響詩『フィンランディア』に謳ったのは、この雄大な風景。美しく厳しい自然が、白夜の大地に、命を漲らせて咲いている。 深緑のホワイトランドに千の色、万の色を視(み)るフィンランドの自然は、やがて短い夏が終わり、この地が7カ月もの間、雪におおわれたホワイトランドに還ることを知っている。だからこそ白夜の沈まぬ太陽は、みずみずしい緑と溶け合い、命の輝きを照らし出す。「真夜中の太陽」が見られるのは、フィンランド北部では5月中旬.7月下旬にかけての約70 日間。千万の色を秘める白い陽光が、深緑の大地からの無限の色を引き出して煌めく。 |
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ヨエンスー郊外、白夜のオリベシ湖 刻々と表情を変える風景は、息を呑む美しさ。グレイッシュブルーの水面に太陽の赤が溶け出す、真夜中のひととき |
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湖に生きるキョクアジサシ 湖沼のほとりに群れて営巣し、ひなを育てる水鳥たち。フィンランドの湖は、多様な命を育む聖なる水だ |
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朝霧のクーサモ原生林 フィンランドは国土の70%が森林。フィンランド語で「スオミ(湖沼の国)」と呼ばれるこの地はまた、森の国でもある。夏、太陽は水蒸気で水を循環させて森を潤し、木々は力強く光合成にいそしむ |
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